バーキンのバックから整理の基本を

バーキンのバックから整理の基本を

エルメスファンには有名な話ですが、
バーキンのバックの名前の由来にはこんな話があります。



 

ジェーン・バーキンさんのバックの決め手は大きさ

籐の籠のバックを持ち歩いていたイギリスの女優、シェーンバーキンさんは、いつもそのバックをチケットの半券、書類、小物などで溢れさせていたそう。

飛行機の中でも、バックから必要なモノを出したくてもなかなかそれが見つからない。

その様子を見ていた隣の席の紳士が、「あなたの為に整理しなくても何でも入る大きなバックを作りましょう」と提案。

この紳士が、エルメスの社長だった。

この出会いから、完成されたバックが「バーキン」と呼ばれるようになったというエピソードです。

重さのストレスは?

大きいバックになって、ジェーン・バーキンさんは喜んで多くのモノを入れて愛用していたそうですが、実は、鞄職人がしっかり作り上げてあるバーキンはとても重いというのも有名な話です。

元々重いバックの中に、入れられるだけモノが詰め込んである…。

バックの大きさによるメリットとデメリットがこのエピソードで如実に表れています。

バーキンは、その目的やファッション性などから大きな形はひとつの魅力です。

ですが、必要のないモノまで入れて重く大変な思いをする必要はないと思うのです。

 

スペースと適正量の考え方

バックの大きさの話は全てのモノの適正量と収納スペースの関係にも当てはまります。

モノの持ち方には、スペース(大きさ)から適正量(自分にあった持つ量)を决定する方法がありますが、バーキンのバックの様にスペースが余っている場合は注意が必要です。

スペースが少ない場合は、その事を利用してモノを増やさないようにする管理のやり方をおすすめしています。

反対にスペースが多くある場合は必要のないモノまで所有してしまう弱点がある為、適正量を決定する時にスペースの状態にも気を向ける様にアドバイスをしています。

整理後の空いたスペースなどにも注意して下さい。

 

 

自分らしいバックの使い方

バーキンに限らずバックは、適当に使い込んでいる感じがいいと思うのはフランス人の考え方です。

日本人のきれいな状態で使いたい感覚とは異なります。

きれいに使うのも、汚れる事を気にせずにとことん使うのもそれぞれの価値観で素敵だと感じます。

大切なのは、しまい込まずに使っている事です。使う事でモノが活きてきます。

クローゼットを整理する時には、一緒に手持ちのバックの大きさを見直してみてはいかがですか。

森 由香